【<38>マンション管理士・管理業務主任者試験対策】水道の種類について
平成26年度のマンション管理士試験は11月30日(日)、管理業務主任者試験は12月7日(日)に行なわれます。
受験する人のお役に少しでも立てればと思い、私が勉強していてわかりにくかったところ、ひっかかりやすかったところなどをアップしていきたいと思います。
第38回は水道の種類です。
建築設備関連の重要項目のひとつ「水道の種類」では、専用水道と簡易専用水道の違いを把握していることが求められます。
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ポイントは……
●専用水道
・100人を超える居住者に供給、または、その水道施設の1日の供給量が20立方メートルを超えて、以下の要件のいずれかに該当する水道をいう。
1)自己水源(地下水等を水源とする)がある場合には、専用水道になる。
2)水源が他の水道のみの場合(水道事業者からの受水のみである場合)は、受水槽の合計が100立方メートルを超えるか、または口径が25mm以上の導管の全長が1,500mを超える場合は、専用水道になる。
●貯水槽水道:簡易専用水道
以下の要件を満たす場合が簡易専用水道である。
1)専用水道以外の水道。
2)水道事業者からの受水のみを水源としている(自己水源がない)水道。
3)水槽(水道事業者からの水の供給を受ける水槽、つまり受水槽)の有効容量の合計が10立方メートルを超える水道。
●貯水槽水道:小規模貯水槽水道
以下の要件を満たす場合が小規模貯水水道である。
1)専用水道以外の水道。
2)水道事業者からの入水のみを水源としている(自己水源がない)水道。
3)水槽(水道事業者からの水の供給を受ける水槽、つまり受水槽)の有効容量の合計が10立方メートル以下の水道。
マンションで使用される水道は、ほとんどが簡易専用水道か、自営の水道である専用水道です。
違いは、水槽の容量と引き込み配管の口径・長さによるものです。
簡易専用水道と専用水道は「水道法」によって規制されています。
小規模貯水槽水道は条例等(供給規定)によって規制されています。
代表的な専用水道は100人超・100立方メートル・口径25mmが1,500mと、数字をまとめて覚えておくようにしましょう。
専用水道には水道技術管理者を必ず置いて定期および臨時の水質検査を実施させます。また、毎日残留塩素検査をするなど管理も厳しく、水道業務従事者等についてもだいたい6ヶ月ごとの健康診断を行うよう指導するなど、厳しく管理されています。水質検査の記録は5年間保存しなければなりません。
簡易専用水道は1年に1回、地方公共団体の機関または厚生労働大臣の登録を受けた者による検査を受ける義務によってこれに替えています。