【<37>マンション管理士・管理業務主任者試験対策】防水材料について
平成26年度のマンション管理士試験は11月30日(日)、管理業務主任者試験は12月7日(日)に行なわれます。
受験する人のお役に少しでも立てればと思い、私が勉強していてわかりにくかったところ、ひっかかりやすかったところなどをアップしていきたいと思います。
第37回は防水材料です。
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大規模修繕工事などマンション管理にとって重要な工事の対象となるのが防水工事です。ということはつまり、建築材料のなかでも防水材料の重要度が高いということになります。
ポイントは……
●メンブレン防水
アスファルト防水:熱で溶かしたアスファルトによって、アスファルトルーフィングを貼り合わせたもの。
改質アスファルトシート防水:厚手のアスファルトルーフィングの裏面をトーチバーナーで加熱して貼り合わせたもの。
シート防水:合成ゴム等を接着剤によって貼ったもの。
塗膜防水:液体状の防水材を塗ったもの。
●シーリング防水
ポリウレタン系:標準的で多く採用される。表面の仕上塗材を変色させることが少ないが紫外線等に弱い。→コンクリート目地やサッシまわりに使用。
ポリサルファイド系:耐候性・伸縮性に優れているが、表面の仕上塗材が軟化・変色を起こしやすい。→タイル伸縮目地、金属間の目地、ガラスに使用。
変成シリコーン系:耐候性・伸縮性に優れ、表面硬化が速く、軟化・変色が起こりにくい。→石、タイル目地に使用。
シリコーン系:耐候性・耐熱性・耐寒性・耐久性にもっとも優れている。→金属間の目地、ガラスに用いられる。
防水材料には2通りあります。
屋根等の平面を防水するメンブレン防水と、部材接合部の目地やすき間等に線状に充填して雨水等の侵入を止めるシーリング防水の2つです。
メンブレン防水は、水を通さない性質のある被膜で防水層をつくり、防水するものです。
このなかのアスファルト防水には、歩行用に押えコンクリート等で防水層を保護した「アスファルト防水コンクリート押え工法」、非歩行用の露出仕上の「露出アスファルト防水工法」があることも併せてチェックしておきたいところです。
シーリング防水は、開口部まわり、目地部分や打継部分から薄い等が侵入しないように防水するものです。
シーリング防水には「接着性」「耐久性」「非汚染性」の機能があります。
このなかで「耐久性」には「ポリウレタン系」「ポリサルファイド系」「変成シリコーン系」「シリコーン系」の順で強くなっていきますので、使用箇所に対応した耐久性のあるシーリング剤を選ばなければなりません。この違いについての出題も過去にはありましたので要チェックです。