マンション管理士試験対策:過去問解説(平成26年度/問40)

 

8259799652_98084251d7_m madrugadas dentro. by Mariane L.

 

平成27年(2015年)のマンション管理士試験が平成27年11月29日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。

 

この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。

 

実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。

 

このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。

 

(問題部分の画像はクリックで拡大できます)

q40

 

問40は、鉄筋コンクリート造のマンション構造について適切ではない肢を選ぶ問題です。

 

1は、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さについて。

建築基準法施行令では、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、1)直接土に接しない耐力壁・柱・はりにあっては3センチ以上、2)直接土に接する壁・柱・床・はりまたは布基礎の立ち上がり部分にあっては4センチ以上、3)基礎「布基礎の立ち上がり部分を除く)にあっては捨てコンクリートの部分を除いて6センチ以上、としなければならない、と定めています。

したがって1は、「適切」となります。

 

2は、柱に施す帯筋について。

柱には、地震力を受けた場合にせん断力によるひび割れの広がりを防ぐための帯筋を配置します。

たれ壁と腰壁が上下に付いた短柱の場合は、せん断破壊が生じやすくなります。

したがって2は、「適切」となります。

3は、旧耐震基準について。

昭和56年5月以前の耐震基準を旧耐震基準と言います。

旧耐震基準に基づいて建てられた中層の壁式構造の建物は、壁量が多いために耐震性が高いのが特徴です。

阪神淡路大震災の際にもこれを証明する結果となり、むしろラーメン構造の被害が甚大でした。

したがって3は、「不適切」となります。

 

4は、耐力壁について。

耐力壁は、地震力等の水平力を負担します。

このことから、平面上、立面状でつり合いよく配置しなければ、ねじれが生じやすくなります。

したがって4は、「適切」となります。

 

問40の正解は、「肢3」となります。