マンション管理士試験対策:過去問解説(平成26年度/問43)

 

8259799652_98084251d7_m madrugadas dentro. by Mariane L.

 

平成27年(2015年)のマンション管理士試験が平成27年11月29日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。

 

この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。

 

実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。

 

このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。

 

(問題部分の画像はクリックで拡大できます)

q43

 

問43は、マンションの給水設備に関する内容で適切な肢を選ぶ問題です。

 

1は、ウォーターハンマーについて。

ウォーターハンマーとは、水栓や衛生器具などの多数の水道系の弁を急に閉じたときに、瞬間的に給水管内部に異常な衝撃圧力が生じることで起こる、騒音や打撃音、振動等が繰り返される現象のことです。

したがって1は、「不適切」となります。

 

2は、給水圧力の調整について。

20階以上の超高層マンションでは、住戸内の給水管の給水圧力の上限値を300〜400kPaの範囲になるように調整するのが一般的です。そのために、減圧弁を設置したり、一定階数ごとに区分するゾーニングなどを行います。

したがって2は、「適切」となります。

 

3は、水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管について。

水道用架橋ポリエチレン管は、塗膜が物体の衝撃を受けても破壊されにくい性質である耐衝撃性に優れています。

架橋ポリエチレン管とポリエチレン管の違いは、構成分子が特殊な化学結合しているために耐熱性が大幅に向上していることです。

水道用ポリブデン管も、材質や規格は多少異なりますが、耐衝撃性や耐食性に優れています。

いずれも主に専有部分に設置され、さや管ヘッダー方式に使用されます。

したがって3は、「不適切」となります。

 

4は、受水槽の水抜き部分について。

ポンプ直送方式に用いる受水槽の底部に設置する水抜き管とその排水を受ける排水管とのあいだの排水口空間は、垂直距離で最小150ミリメートルを確保します。

したがって4は、「不適切」となります。

 

問43の正解は、「肢2」となります。