マンション管理士試験対策:過去問解説(平成26年度/問37)
madrugadas dentro. by Mariane L.
平成27年(2015年)のマンション管理士試験が平成27年11月29日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。
この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。
実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。
このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。
(問題部分の画像はクリックで拡大できます)
問37は、マンション外壁や防水層の劣化に関する記述で適切な肢を選ぶ問題です。
1は、コンクリートの塩分量の調査と中性化の関係について。
コンクリート中の塩分量が多いと、鉄筋の不動態被膜という表面に腐食作用に抵抗する酸化皮膜が破壊されて鉄筋が腐食することがあり得ます。
このことから、コンクリートの中性化が進んでいなくても、塩分量の調査をして、不動態被膜の破壊を回避できるように状態を把握しておくことが望まれます。
したがって1は、「不適切」となります。
2は、コンクリートのひび割れについて。
コンクリート中のひび割れの原因には、乾燥収縮、コンクリート内外の温度差変化等のような温度変化、水分の凍結融解等があります。
したがって2は、「適切」となります。
3は、アスファルト防水層の劣化について。
アスファルト防水層の劣化が進むと、調査のために採取したサンプルの引張強度や伸びは小さくなります。
一方で、針入度試験は、アスファルト防水層の硬さを調査するものです。
アスファルト防水層の劣化が進むと、硬くてもろくなります。これにより、針入度は小さくなり、劣化を判定することが出来ます。
したがって3は、「不適切」となります。
4は、サッシや手すり等のアルミ合金の腐食について。
サッシや手すり等に使用したアルミニウム合金が腐食すると、孔食という局所的に孔状の腐食が発生して進行していきます。これは、白い斑点が面的に広がるものです。
したがって4は、「不適切」となります。
問37の正解は、「肢2」となります。