平成26年度管理業務主任者試験問題[問5]解説

 

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平成27年(2015年)の管理業務主任者試験が平成27年12月6日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。

 

この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。

 

実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。

 

このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。
(問題部分の画像はクリックで拡大できます)

q05

 

 

問5は、委任契約について述べられた肢で誤っているものを選ぶ問題です。

 

 

1は、費用について受任者から要求されたら前払いする必要があるのかを問う内容です。

委任者は、受任者の請求によって、その費用の前払いをしなければならないと民法で定めています。

したがって、肢1は「正しい」となります。

 

 

2は、委任事務の処理の状況報告について。

報告は、終了時に遅滞なく行なえば問題なく、委任者の請求があったときにする必要はないという記述ですが、「受任者は、委任者の請求があるときはいつでも委任事務の処理の状況を報告しなければならない」と民法に定められています。

したがって、肢2は「誤り」となります。

 

 

3は、委任者が破産したときと、受任者が死亡したときの、委任契約の状態を問うものです。

委任契約の終了の要件は、次の3点です。

  1. 委任者または受任者の死亡
  2. 委任者または受任者が破産手続き開始の決定を受ける
  3. 受任者が後見開始の審判を受ける

したがって、肢3は「正しい」となります。

 

 

4は、委任の義務について。

民法では、委任契約における受任者は、委任の本旨に従い、「善良な管理者の注意」をもって委任事務を処理する義務を負う、としています。

したがって、肢4は「正しい」となります。

 

 

問5で誤っているのは「肢2」となります。