平成26年度マンション管理士試験問題[問22]過去問解説
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平成27年(2015年)のマンション管理士試験が平成27年11月29日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。
この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。
実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。
このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。
(問題部分の画像はクリックで拡大できます)
問22は、水道法に規定された貯水槽水道について誤っている肢を選ぶ問題です。
1は、簡易専用水道の水質検査について。
簡易専用水道の設置者は、以下の4つの一定基準に従って、その水道を管理しなければならないと定められています。
- 水槽の清掃を1年以内ごとに1回、定期に行なう。
- 水槽の点検等有害物、汚水等によって水が汚染されるのを防止するために必要な措置を講ずる。
- 給水栓における水の色・濁り・臭い・味その他の状態により供給する水に異常を認めたときは、水質基準に関する奨励に掲げる事項のうち必要なものについて検査を行なう。
- 供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知ったときは、直ちに給水を停止し、かつ、その水を私用することが危険である旨を関係者に周知させる措置を講ずる。
大腸菌についての言及はありません。
したがって1は、「誤り」となります。
2は、簡易専用水道の水槽清掃と必要な措置について。
簡易専用水道の設置者は、「水槽の清掃を1年以内ごとに1回、定期に行なう」「水槽の点検等有害物、汚水等によって水が汚染されるのを防止するために必要な措置を講ずる」ことが定められています。
したがって2は、「正しい」となります。
3は、簡易専用水道の検査の対象について。
簡易専用水道に係わる施設およびその管理の状態に関する検査では、水槽だけでなく、その周辺の清潔の保持についても検査対象となっています。
したがって3は、「正しい」となります。
4は、貯水槽水道の責任規定について。
貯水槽水道は規模によって以下の3つに分類されます。
- 簡易専用水道(10立方メートル超)
- 簡易専用小水道(5立方メートル超10立方メートル以下)
- 5立方メートル以下の受水槽水道
これにより、水道事業者から供給を受ける水飲みを水源としている貯水槽水道の設置者は、水槽の有効容量の合計が10立方メートルいかであってもこの水道事業者が定める供給規定に基づいて、水槽の管理をしなければならないという責任を負うことになります。
したがって4は、「正しい」となります。
問22の正解は、「肢1」となります。