【<40>マンション管理士・管理業務主任者試験対策】通気管の種類について

 

平成26年度のマンション管理士試験は11月30日(日)、管理業務主任者試験は12月7日(日)に行なわれます。

受験する人のお役に少しでも立てればと思い、私が勉強していてわかりにくかったところ、ひっかかりやすかったところなどをアップしていきたいと思います。

 

7209965342_74ec16941a_m photo by Stefano Montagner

 

第40回は通気管の種類です。

 

建築設備関連で通気管はほとんど知られていない部分ではないでしょうか。にもかかわらず種類や機能が異なり、その違いを押さえておかなければ得点になりません。

 

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ポイントは……

 

通気立て管:排水系統の空気の循環が円滑になるよう縦に設けられた通気管

伸頂通気管:排水立て管の頂部を延長し、大気に開放した通気管

ループ通気管:2個以上の器具トラップを保護するために設けられた通気管

結合通気管:排水立て管から分岐し、通気立て管へ接続した通気管

共用通気管:並列に設置された器具排水管の交点に設け、その両方の封水を保護する通気管

逃し通気管:排水・通気両方の空気の流れを円滑にするために設けられた通気管

 

通気管は、かろうじて屋上点検などのときに突出した部分を確認するだけで、およそ竣工後ではどこにどのように配置されているのかわからない建築設備です。

 

さらに、ガスや水道、下水といった設備と違い、空気が通るだけなので、どういう効果があるのかも実感しづらいと思います。

 

しかし、通気に関する重要な役目を担っているので試験にも頻出するわけです。

 

通気管は、排水管内の気圧と外気の気圧さをなくして、排水の流れをスムーズにし、トラップ内の封水を保つために設備されています。

 

この通気管は、排水管内の臭気の排出も行い、外気に衛生上有効に開放することとされています。衛生上有効の数値的な基準は決められていませんが、悪臭など周囲に迷惑とならない配慮が求められています。