東京・高島ハイツが管理計画認定制度の第1号に【ニュース拾い読み】
6月16日(木曜日)、令和4年4月1日から実施している、板橋区マンション管理計画認定制度(国制度)において、全国で初めて高島平ハイツのマンション管理計画が認定されました。
国のマンション管理計画認定制度というのは、
マンションの管理の適正化の推進に関する法律
=マンション管理適正化法に基づいて
マンションの管理計画が一定の基準を満たす場合に
そのマンションが作成したマンションの管理計画について
行政が認定するという制度のことです。
これまでも国はマンションに対してしっかり管理しなさい
と言い続けてきましたが、どんどん老朽化が進む状況を前に
シッカリと管理計画を立てたマンションを「認定する」という
新たなフェーズへコマを進めたということになります。
改正マンション管理適正化法による認定制度の実施は
東京23区で板橋区が唯一となっているそうです。
認定を受けるメリットは
1.認定通知書の発行とステッカーの交付
2.借入金(住宅金融支援機構の【フラット35】及び
マンション共用部リフォーム融資など)の金利引き下げ
3.国交省指定組織のホームページ等での公表
メリットは少ないように見えますが、
実際には認定を公表できるために
不動産市場での該当マンションの評価が上がるといった
オーナーにとって資産価値の向上に資する制度だと言えます。
さらに、所有者・居住者への認知が広がることで
マンション管理への意識が高まることも期待できるでしょう。
高島平ハイツについて(メモ)
東京都板橋区の築48年のマンション
入居翌年に管理会社委託をやめる
15年前まで自主管理
住民に建築に詳しい人が多かった
長期修繕計画についても自分たちで作成できた
修繕積立金は30年近く値上げしなかった
大規模修繕工事は4回実施
玄関ドアやサッシ交換も実施
今回は「マンションを80年使う」ことを決議
マンションの長寿命化対策を考えるとともに解体準備を進めることを決定
→マンションの「終活」としてのマンション管理計画認定制度への応募
課題
解体を決めたマンションの評価はどうなるのか?
7年後に認定の更新あり
経年による耐震性の問題