東京都が作成した「マンション省エネ・再エネガイドブック」について【ニュース拾い読み】
東京都では、分譲マンションの省エネ・再エネを進めていくためのガイドブックを作成しました。本ガイドブックでは、マンションの管理組合が中心となって進める、共用部分の省エネ対策・再エネ活用について重点的に取り上げています。
また、マンション共用部分の設備の改修や運用改善のポイントだけでなく、区分所有者間の合意形成などを円滑に進める上でのポイントも掲載しています。
ご理解いただきやすいように、イラストや具体的な事例を用いて、できる限り効果も表示するなどの工夫をしていますので、マンションの省エネ対策・再エネ活用を進めるに当たってぜひご活用ください。
東京都では、「減らす・創る・貯める=HTT」と題して
省エネへの取り組みを勧めています。
東京都の広報では、
「冷房時の室温は28℃を目安に」
「自宅に太陽光発電と蓄電池の導入を検討」
「エアコンのフィルターをこまめに掃除」
「省エネルギー性能が高い家電等に買い換え」
「複層ガラスなど高断熱の窓に改修」
「夏は冷蔵庫の庫内温度を『強』から『中』に」
「節水型シャワーヘッドへ交換」
「冬以外はベン画の暖房、温水洗浄の温度設定をきる」
「電気の契約アンペアを見直し」
といった細かい部分まで節電の指南を展開。
これらは各戸(主に一戸建てを想定していると思われます)への指南で、
サイトにはそれぞれの項目の節約金額まで掲載するという念の入りようです。
さらに、自宅への太陽光発電と蓄電池の導入も推進。
住宅の断熱化や蓄電池設置を支援する補助事業も進めています。
このマンション・バージョンが
表題の「マンション省エネ・再エネガイドブック」となります。
マンションの性格上、
専有部分と共有部分の管理が異なるため、
それぞれについてのHTTが必要になります。
専有部分については、
原則として一戸建ての室内の対策についてを
参考にすれば良いと思います。
問題は、共有部分。
このガイドブックでは、
エレベーターから給水設備にいたるまで
節電のヒントが盛りだくさん。
さらに、キモとなる
「実施のための手続き」についても
押さえるべきポイントが掲載されています。
イラスト入りで読みやすく
配布もしやすいものとなっています。
共用部分の節電は
管理費・修繕積立金の節約につながります。
つまり、組合員への大きな
インセンティブがある案件でもあるわけです。
もちろん、
設備など投資が必要なこともあるわけなので、
資料を精査し、検討を重ねる努力は必要です。
でも、行政が音頭を取っているタイミングで
それに乗って優位に設備を整えていく、
というのは悪い案ではないと思います。