マンション積立金3800万円着服の疑い、管理組合元理事長逮捕[マンション管理HACK]

a0002_006822

マンション積立金3800万円着服の疑い、管理組合元理事長逮捕

マンション積立金3800万円着服の疑い、管理組合元理事長逮捕/横浜 (カナロコ)   Yahoo ニュース

逮捕容疑は、管理組合の理事長だった2006年4月ごろから07年9月ごろまでの間、管理組合の修繕積立金口座から約70回にわたり計約3800万円を横領した、としている。(引用:Yahoo!ニュース<カナロコ>|マンション積立金3800万円着服の疑い、管理組合元理事長逮捕)

 

この記事には、該当マンションの規模などが書いてありませんが、

管理費・修繕積立金3万円の100戸のマンションということで考えてみれば

年間で3600万円も口座に入ってくる計算になるわけで、管理会社への

支払いや修繕費などを除いたとしても、数千万円のお金が目の前に

ぶら下がっている状態であるわけです。

 

3800万円を70回にわたって着服していたということなので、

1回あたりの平均額は50~60万円。

 

現金の扱いがルーズにならないように、管理会社の手元に

置くような場合は20万円以下、理事長が独自決済できるのも

20万円までというような取り決めをしている管理組合を知っています。

 

国交省の指導通り、通帳と印鑑を管理会社と管理組合(理事長)が

別々に保管して、支出の際は管理会社から預金支払いの伝票を

理事長のところへ持って行って、管理組合理事長印をもらって

銀行に行く、という手間をかければ、かなりの抑制策になると期待され

ます。ところが、これを面倒がって、ちょっとの支出ならあとで了解を

得ればいいよということをしていると、犯罪に発展してしまうのでしょう。

 

管理組合側では管理会社が信用できないという意見をよく耳にしますが、

高層住宅管理業協会に所属している管理会社で、フロントマンも

管理業務主任者の有資格者であれば、罰則もあることなので、

それほど安易にバカなことはしないと思われます。

 

逆に、誰もなり手がいなくて、長い間留任して「俺ばっかりに

押し付けやがって……」とタダ働きさせられているように感じている

理事長のほうが、危ないといえば危ないかもしれません。

 

管理会社が入らず、自主管理のようなスタイルの場合はなおさらです。

 

いずれにしても、不透明なお金の出入りがあったとしても、せめて

1年単位でそれを防いで、是正できるような監視体制をとるような、

「公金」に準ずる管理費・修繕積立金の管理に求められるでしょう。