どうする?老朽マンション補足[マンション管理HACK]
▼どうする?老朽マンション|NHK ONLINE
11月20日に放映されたNHKのニュース番組のコーナーをブログに
書き起こしたものです。NHKさんはこんなこともやっているんですね。
築40年を超える分譲マンションは首都圏を中心に全国に
およそ6700棟という前提のもとに、取材は「築43年のマンション」へ。
うわっ……。
大通りに面した築45年のマンションです。今年(2012年)8月、10階の軒下から鉄筋コンクリートの塊が突然、落下しました。
これは、自分の財産が云々というレベルでは語れない問題です。
外壁の落下は、その修繕をきちんとしていなかった管理組合の責任
となって、区分所有者全員の共有の責任となる恐れがあります。
もし保険に入ってなくて歩行者に怪我でも負わせたら……(ゾッ)
取材では、東京都への取材で「築40年を越える分譲マンションの
およそ25%が1度も工事を行ってい」なかったと言っています。
推測するに、築40年あたりのマンションは、その管理について
法律が二転三転し、きちんとした管理体制がとれなかったのではと
考えられます。結果的には、自主管理状態で、ちゃんと積立をせず
放置されていた物件が多いのではないか、と。
豊島区の例をあげて、放置状態を検証していきます。
ただ、この番組で疑問なのは、賃貸になることでオーナーが
無関心になるという論調。
賃貸オーナーはむしろ、自分の物件の価値を上げたいと
思う人も多いはず。金をかけずに人に貸すという安易な先入観が
あるような気もします。
もちろん、大多数の管理組合の理事長さんは居住者であることが
多いので、こういう論調もむべなるかなであると思います。
しかし、私が管理組合総会に出席する範囲では、居住者はもちろん
賃貸オーナーも管理組合運営にとても積極的になっている傾向が
高まっていると思います。確かに、それはまだまだ一部ですが……。
後半は、マンション管理士の宣伝のような内容ですが(笑)、
区分所有者の1人+外部の資格保持者(たとえばマンション管理士)
という協力関係が得られれば、マンションの維持管理に対する
管理組合の意識が歴然と高まることは事実なのではないかと思います。
豊島区の条例については、また別の機会に触れましょう。