タワーマンションの修繕事情[マンション管理HACK]

 

 

修繕工事は住民主導で!|CFネッツ久保田誠の”まことの不動産投資”

(引用:修繕工事は住民主導で|CFネッツ久保田誠の”まことの不動産投資”)

 

不動産コンサルティング会社の方のブログに、タワーマンションの

大規模修繕費用についての記述がありました。

江東区のオリゾンマーレ。27階建ての築8年のマンション。分譲会社が当初立てた計画に沿って、1戸当たり平均で当初月4,800円だった積立金は、既に8000円になっており、今後も上がる予定。まもなく多額の一時金もいるようで、そこで経費を削減し、最終的に積立金を、約12000円にしたようです。

江東区のスカイシティ南砂。1988年に完成した28階建て、約260戸のマンション。販売時の倍率は150倍になり、89年には超高層マンションでは、初と言われる火災が発生した物件です。同マンションは来秋に2度目の大規模修繕工事に入りますが、前回は約3億円。管理会社が提案してきた工事で行いましたが、今回は住人の視点で検討するようです。

 

あんな立派なタワーマンションの修繕積立金が当初は4,800円だったとは。

新築マンションにはありがちな低い設定だとはいえ、無計画な数字ですね。

スカイシティ南砂は金額がありませんが、260戸で3億円かかるとなると、

単純に割って1戸あたり1,150万円ほどかかるわけですね。

大規模修繕工事の周期を国交省の指導している13年に当てはめてみると、

1月あたり74,000円ということになりますから、完全な赤字です。

 

このように、「決めてあったことだから、できると思っていた」という予断は

命取りになりかねないということです。

そもそもタワーマンションの大規模修繕は一般的なマンションよりも

技術が必要になるために、高額になるはず。

それなのに、一般のマンションよりも安い修繕積立金しか徴収されない

ということをおかしいと思わないといけませんね。

 

「管理の主体は管理組合」ということを頭ではわかっていても、

実際に大規模修繕工事の必然性に迫られ、そのときの管理組合名義の

口座残高に直面しなければ、動かないというところも多いと思います。

 

こうした資金計画や軌道修正は時間との勝負。

どれだけ早く気づいて、どれだけ早く手を打ったかで、

結果が大きく変わってくるものです。

 

「ウチの物件、大丈夫かな」というところから、スタートしてください。