【<51>マンション管理士・管理業務主任者試験対策】多数当事者の債権および債務について

 

平成26年度のマンション管理士試験は11月30日(日)、管理業務主任者試験は12月7日(日)に行なわれます。いよいよ追い込みの時期ですね。

受験する人のお役に少しでも立てればと思い、私が勉強していてわかりにくかったところ、ひっかかりやすかったところなどをアップしていきたいと思います。

 

7209965342_74ec16941a_m photo by Stefano Montagner

 

第51回は多数当事者の債権および債務です。

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

ポイントは……

 

●分割債務

滞納管理費等を共同相続した場合の管理費等の支払い債務
相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割承継される。

 

●不可分債権

専有部分を共同で購入した場合の専有部分の引渡請求

各債権者はすべての債権者のための履行の請求ができる。

 

●不可分債務

専有部分が共有の場合の各共有者の管理費等の支払い債務

各共有者は、管理費の全額について支払い義務を負担する。

 

●連帯債務

AとBが連帯してCから100万円を借りる場合の債務

A、Bは、100万円の全額について支払い義務を負担する。

 

●不真正連帯債務

数人が共同の不法行為で他人に損害を与えた場合の損害の賠償

各共同不法行為者は、損害賠償の全額について支払い義務を負担する。

 

債権および債務で、多数当事者が対象の場合のケースをまとめました。ややこしい言い回しですが、多数当事者の場合は「すべて」「全額」がポイントになります。