クローズアップ2013:「既存不適格」マンション 築40年、進まぬ建て替え #マンション管理
マンションの建て替えで問題になるのは住民の同意だけではありません。
そもそも「ちゃんと建て替えられるのか」という、物理的な、そして法律的な壁が存在します。
それが、「既存不適格」。
これについて記事がありましたので、リンクします。
クローズアップ2013:「既存不適格」マンション 築40年、進まぬ建て替え|毎日jp
老朽化した分譲マンションを今後どうするか。東日本大震災を機に、関心が高まっている。築40年超のマンションの中には、建て替えを検討しても建設当時より厳しくなった規制に引っかかるため、同じ大きさに戻せない「既存不適格」と呼ばれる物件もある。国土交通省は周辺環境への影響を理由に規制緩和に慎重だが、次の災害に備え、早急な対策を求める声が上がっている。【安高晋】
このなかで問題になっているのは、「建て替えを検討すると、今と同じ大きさでは建てられないことが分かった。新都市計画法に基づき、建築当時600%だった容積率が73年に500%に見直されたためだ。こうした「既存不適格」のマンションを建て替える場合、現在の基準に合わせなければならない。」という部分。
実際に立て替え問題が理事会や総会で盛り上がり、「では計画を進めて行きましょう」という段になって、調査を始めると、この問題が浮上します。
そうすると、せっかく盛り上がっていた建て替え機運も腰折れになりがちです。
といって、議論が進まないうちに調査というのも難しいでしょう。予算もかかりますし。
不動産コンサルタントに相談すると、「あの地域は容積率の変更があった」というような情報が得られることもあるでしょう。また、行政の建築課等の窓口に相談してみるのもいいかもしれません。
いずれにしても、「建ってたものと同じように建てられる」とは限らないリスクもあることを覚えておきたいと思います。
そして、国交省の早急な対応を期待したいですね。