一軒家を想定した防災ノウハウを見直してマンション防災の意識を高めなければいけない件

 

カップ麺がマンション防災に向かないワケ|東洋経済online という記事に、防災対策で常識とされているけれどマンション防災には向いていないノウハウについて書かれていました。

 

7169333622_b549298c27_m photo by U.S. Army Garrison Japan

 

記事では危機管理教育研究所の国崎信江代表を取材して……

 

せっかく非常用発電機があるのに置いておいた場所が地下倉庫で、1階まで持ち上げて、さらに貯水槽の場所まで運ぶ労力を考えていなかった例をあげています。これは居住者の高齢化が進むとさらに大きな課題になるでしょう。

 

また、備蓄品に関して、カップ麺のデメリットも指摘。お湯を沸かすのに燃料が必要で、しかも沸かしたお湯は二次利用ができないなど、ロスが多いことをあげています。確かに、一度に多くの食料を作るのであれば、1度沸かしたお湯を何度も使えるレトルト食品のほうに軍配があがるかもしれません。

 

常套句「地震が来たら机の下へ」も、揺れが増幅するマンションではかえって危険で、家具類のない廊下に避難したほうがいいとのこと。

 

風呂に水をためておくのも問題が多いと言うが、確かにトイレも安易に流せない状況になるため、あまりメリットはないかもしれないですね。

 

こうした対策はもっぱら一戸建てが日本の住居の中心だった時代のノウハウなので、マンションにはマンション用の防災が必要になるのだ。

 

私が理事をしているマンションでも、消防署の協力を得て防災訓練を開催していますが、先日は集まったのが外部オーナーのみという惨憺たる結果。消防署の担当者からも「次回はぜひ居住者さんの参加を」と言われてしまいました。貼り紙などもしたのですが、やはり防災への意識はなかなか高めるのが難しいようです。