コラボ問題をざっくりとまとめてみました[ニュース拾い読み]

ニュース番組でヘッドラインだけしか報道されず、なんやらもやもやとしていた「コラボ問題」。

アベマプライムで特集が組まれていて、ようやく概要がボンヤリとですが見えてきました。

アベマプライムでとってみたメモ。

colaboとは

colabo(コラボ)は、「中高生世代を中心とする10代女性を支える活動」を目的とした一般社団法人。

Colaboでは、中高生世代の10代女性を支える活動をしています。相談、食事提供、シェルターでの宿泊支援、シェアハウスの運営、10代の女性たちによる活動、講演・啓発活動などを行っています。

私たちは、すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会を目指して活動しています。

なにが問題になっていたのか?

colaboがニュースで取り上げられるようになったのは、東京都がcolaboに委託した業務に関する不明瞭な会計処理があったからのようです。

これに対して、住民監査請求がなされ、2022年12月29日に結果が届いたことを、請求者の「暇空茜」名義のツイートで明らかにされたことが話題になっていた、というもの。

貼りつけられている文章では、請求対象の清算業務は「不当な点」があるとして、2月28日までに「再調査」しなさい、と。

住民監査請求とは

住民監査請求は、知事等執行機関や職員による違法もしくは不当な公金の支出、財産の取得、管理等が認められるとして、住民から監査の請求がなされた場合、当該事項について行う監査です。
(地方自治法第242条)

要するに、東京都(行政)の委託業務に関する支払いの清算について、怪しい点があるから調べてくださいと申し出る制度。

話題になっているのは、この住民監査請求をしても、ほとんどが「問題ないみたいです」という回答で、棄却か監査せずの処分になっていたのに、一歩踏み出した勧告文が出されたということからのようです。

もちろん、再調査しなさいと東京都の関係部署に東京都の監査委員が指示をしただけなので、まだシロともクロとも断じているわけではない。のです。

2023年1月時点でのまとめ

委託業務の特殊性や、行政の可能性など、いろいろ盛りだくさんというのが、この話題をちょっと掘っただけでゾロゾロ出てきました。

それだけ根深く、難しい問題でもあります。

アベマプライムにも出演していた安部敏樹さんのツイート連投が、かなり概要の輪郭をクッキリとさせてくれましたので、引用させていただきます。

この話題に学ぶ点

私が知っている一般社団法人でも、年次会計が杜撰で、総会で大もめになったことがありました。

社団法人で地域活動などをする場合、どうしても法人格であることをおざなりにして、「ためになることをしているんだから」と甘くなりがちなのかもしれません。

また、分譲マンションの管理組合でも、会計のトラルブルは決して少なくはないというのが実感です。

税務のDX化はここ数年でかなり進むと思われますが、負担が多く不透明になりがちなNPOや社団法人の会計も、サクッと処理できるようになってくるかもしれません。

それには、組織の意識の更新も必要ではあるのですが。それがいちばん厄介な課題かもしれません。