定額定額全国住み放題の「ADDress」のサービス開始で不動産賃貸シーンは変わるのだろうか?

 

 

一定の月額料金を支払えば全国の登録拠点のどこでも住み放題、というサービス「ADDress」が4月からスタートしています。

4月に開設される千葉や鎌倉、伊豆などの観光地のほか、首都圏では渋谷や品川が含まれているようです。

いわゆるサブスクリプション、定額料金制のサービス。提供される部屋は個室付のシェアハウスのスタイルが中心になるようです。

魅力はなんといってもその価格でしょう。光熱費込みで月額40,000円から。全国どこでも、家具や家電をいちいち買い換えることなく、移動しながら住み続けることができる、ということになります。掃除やゴミ出しも手間も省けてしまう!

もちろんリスクもあって、一回の予約で7日までしか宿泊の予約ができず、そしていつも希望どおり拠点が空いているわけではありません。

これはおそらく、ウイークリーマンションのような使い方とは差別化するためのもので、拠点移動を意図的に促す目的があるように感じるのです。

希望の場所を狙って予約を取るのではなく、空いてなければ空いている場所でいいや──、という気持ちで住まいを考え直してみませんか、ということなのではないか、と。

結論としては、民泊とはまた違った住まい方への提案ですが、民泊ほどの賃貸業との軋轢は生じないのではないでしょうか。

拠点がどこにどのぐらいキープできるのかが鍵という感じでしょうが、人材のケミストリーという意味でもおもしろい展開があるような気がします。