掛金値上げが著しいマンション管理組合向け保険では組合運営の質で割引になる時代になってきたようだ
築年数がかさんだマンションが増え、マンション管理組合向けの損害保険の掛金も軒並み値上げされている今日この頃。
できるだけの手を打つという感じで、昨年までに「途中解約の掛け替え」や「複数年契約」などの荒技を使えるだけ使って、なんとかしのいできた経緯があります。
しかし、次の契約更新ではそれらの手も使えないわけで、頭が痛いところ。
そんなところへ、日新火災海上保険から、新しいタイプのマンション管理組合向け保険のニュースがあったのが目にとまりました。
本商品の最大の特長は、当社が業務提携する一般社団法人日本マンション管理士会連合会(以下、「日管連」)が実施する「マンション管理適正化診断サービス」の診断結果に応じて保険料が決まる仕組みを導入した点にあります。日管連に所属するマンション管理士が同サービスによる診断を行い、その診断結果が良好な場合は、本商品に割安な保険料でご加入いただくことができます。本商品は、マンション管理の専門家と連携し、“管理の質”に応じた保険料を実現した業界初の保険です。
無料で受けられるというマンション管理適正化診断サービスについては、こちらを参照してください。
「マンション管理適正化診断サービス」のご紹介|日本マンション管理士連合会
この「マンション管理適正化診断サービス」の最大の特長は、所定の診断業務研修プログラムを修了した診断マンション管理士が、管理運営状況、修繕計画状況、法定点検・修繕工事のほか、防犯対策、防火管理、保険事故履歴などマンションの管理状況全般を対象に、目視・書類チェック・ヒヤリングを行い、診断結果やアドバイスを記載した診断レポートを提供することにより、管理組合が建物設備や運営等の管理水準の維持・向上を図るための基礎資料として活用できることです。
宙ぶらりんな資格という非難が常につきまとっていたマンション管理士ですが、こうした実務との連携でスキルアップし、マンション管理組合との有意義な関係を築くなかで、マンション管理組合がいい方向に進んでくれればいいなあと思うのですが。
マンション管理組合の活動には常につきまとう「利益相反」に引っかからないような事例を積み上げられるような商品になってくれることを期待したいですね。