デベロッパー系のサービス会社が一括受電に本腰を入れている件

 

マンション高圧受電、受注6万戸増へ-長谷工アネシス という記事で、マンションの高圧一括受電サービスを手掛ける長谷工アネシスという会社が今年度末までに新築・既築を合わせ累計12万戸の高圧一括受電サービスの受注をめざすという方針を伝えています。

 

3712903779_08a71344e8_m photo by HK-DMZ

 

この会社では……

 

昨年度実績より6万戸の上積みを狙うということですから、すでに年間6万戸の受注があり、本年度は倍増させると言っているわけです。

 

親会社は長谷工コーポレーションなので、こちらの新築マンションに対して売り込みをかけるのはもちろん、長谷工コーポレーションの子会社である管理会社の長谷工スマイルコミュニティとも連携して、既存マンションにも坂路を拡張するとのこと。

 

新築マンションでは最初から受電施設やスマートメーターを設置しておけばいいわけですし、「電気料金が節約できます」というのは効果的な売り文句になるでしょう。

 

既存マンションでは同意の手続きが必要になりますが、こちらも「節約」ということであれば同意が取りやすいかもしれません。

 

新築で高圧一括受電に不安がある場合は、「だったらほかの物件をあたって」ということになるのでしょうか。

 

高圧一括受電トップ|長谷工アネシス

 

長谷工アネシスの該当ページを見ると、高圧一括受電に関するリスクの説明はないようです。また、10年契約という縛りがあることもデフォルトになっているので、利用者に選択の余地はありません。

 

都市ガスとプロパンガス、ガス併用住宅と電化住宅、それぞれ入居してから変えることのできない施設仕様と同様に、この高圧一括受電仕様のマンションもあらかじめ内容を把握して、納得してから購入する必要があると思います。

 

あと、低圧契約から高圧契約に変更するには50kW以上という条件がありますので、既存マンションでは総会議案にする前に調査しておいたほうが賢明です。