豊島区が条例で名簿作成等を義務づけ

話題の豊島区マンション管理推進条例の話題です。

豊島区マンション管理推進条例(素案)について|マンション管理オンライン

こちらのサイトで、豊島区のマンション管理推進条例の最近の進捗をまとめてありました。

議会では注目されているマンション管理推進条例の議決に異例の追加説明が加えられたことを伝えています。

通常はここで終わる議会報告に続けて、「マンション管理推進条例」の可決については補足説明を加え、「共同住宅の適切な維持管理は、居住者が長く快適に住み続けることができるだけでなく、良好な住宅ストックの形成を図る上でも非常に重要であり、マンションの良好な維持管理の誘導を図っていく」と、あらためて区の“意気込み”を表明するかたちとなりました。

議員からの反対も少なく、外国人居住者が増えて苦労している管理組合を意識してか、名簿提出についてはもっと厳しくしたらどうかという意見が出るほどだったといいます。

全体の流れとしては、どうやって管理をして行くのかという方法論に進んでおり、そのための名簿整備が浮上しているようです。

この条例、7/1から施行されますが、罰則まで設けられていることから、「マンション代表者(管理組合や所有者等)に管理状況の届け出を義務付け」が本格化するのではないかと期待されます。

現状で、私が関係する複数の管理組合でも、共有部分の管理に関することで関係する区分所有者に連絡しようとしても、なかなか連絡できないケースが増えて、名簿を整備しようという話が総会のたびに出ています。

管理会社ではもっと切実で、漏水などのトラブルで緊急の連絡先がないと困るという実情もあります。

ということは、管理側にとっては追い風ということになります。

対策としては、総会の出欠票に「連絡先」を入れることで、とりあえず対応していますが、このような条例で各戸に通達できるようになれば、作業が進めやすくなるでしょう。

整備を義務化という話を聞いて、なにやら面倒臭いことが進んでいると思うかもしれませんが、管理組合運営の視点では名簿が整備されていたほうがなにかと便利であることは疑いようもありません。

施策レベルで通達を出している自治体は散見されますが、罰則まで用意して推進しようとしている豊島区の例は珍しく、期待をもって推移を見守りたいと思います。