管理業務主任者試験の出納業務や会計業務に関する標準管理委託契約書についての出題はやや難しそうです

 
今年の管理業務主任者試験は、「平成28年12月4日(日)午後1時から3時」で実施されます。
 
当サイトでは、2015年(平成27年)の試験で出題された問題を解説して、この国家資格の受験を少しでもサポートできればと考えました。
 
また、試験を受けるつもりはないという人にも、マンション管理に役立つ基本的な知識を身につけるいい機会となりますので、ご一読いただければと思います。
 
では、本日の解説はこちら。
 
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問9の問題の分野と難易度

 
問9は、出納業務や会計業務に関する標準管理委託契約書についての出題でした。
 
難易度は、ちょっと難しそうですが、頑張って得点源にしたいところです。
 

問9の問題文

 

〔問 9〕 マンション標準管理委託契約書における出納業務及び会計業務に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

 
最も適切なものを選ぶ問題です。
 

問9の選択肢と解説

 

1 マンション管理業者は、管理組合の会計に係る管理費等の出納簿や支出に係る証拠書類等を整備、保管し、当該管理組合の定期総会終了後、遅滞なく、当該管理組合に引き渡さなければならない。

 
標準管理委託契約書には、管理組合の会計に係わる帳簿類としてありますが、その内容はこの肢にある「管理費等の水筒や支出に係わる証拠書類等」になります。なので、最も適切です。
 
2 保証契約を締結して管理組合の収納口座と管理組合の保管口座を設ける場合、保管口座については当該口座に係る通帳、印鑑等の保管者を管理委託契約書に明記しなければならないが、収納口座についてはその必要はない。

 
管理委託契約書に明記する内容には、収納口座も含まれます。なので、不適切です。
 
3 マンション管理業者は、毎月、管理組合の収支状況及び収納状況が確認できる書面を作成し、管理業務主任者(マンション管理適正化法第2条第9号に規定する者をいう。以下、本試験問題において同じ。)をして管理組合に報告させなければならない。

 
マンション管理業者は、毎月末日までに前月の管理組合会計に関する書類を交付し、管理組合の請求があったときには報告を行なうとしています。管理業務主任者による報告は必要ありません。なので、不適切です。
 
4 マンション管理業者は、管理組合の管理規約等の定め若しくは総会決議、組合員名簿若しくは組合員異動届又は専用使用契約書に基づき、毎月、組合員別管理費等負担額一覧表を管理組合に提出しなければならない。

 
組合員別管理費等負担額一覧表の提出は、毎月行なう必要はありません。なので、不適切です。
 

問9の正解

 
問9の正解は、1となります。