平成26年度管理業務主任者試験問題[問12]過去問解説

 

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平成27年(2015年)の管理業務主任者試験が平成27年12月6日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。

 

この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。

 

実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。

 

このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。
(問題部分の画像はクリックで拡大できます)

q12

 

問12は、標準管理規約の会計に関して最も適切な肢を選ぶ問題。

 

1は、定期総会前で新たな会計年度が始まっているときに、「理事長はその権限によって」マンション管理組合の会計から支出ができるかどうか。

陽順管理規約には、「理事長は、会計年度の開始後、通常総会における収支予算の承認を得るまでのあいだに、通常の管理に要する経費のうち、経常的であり、かつ、収支予算の承認を得る前に支出することがやむを得ないと認められるものの支出が必要となった場合には、理事会の承認を得てその支出を行なうことができる」としています。

定期総会前でも管理組合会計からの支出は可能ですが、その際の手続きは「理事会の承認」です。

したがって1は、「不適切」です。

 

2は、管理組合の「通常の管理に要する」会計に関して、借入れはできないかどうか。

標準管理規約では、管理組合が特別な管理に関する業務を行なうために必要な範囲内において、借入れをすることができるとしています。

これは「特別な管理に関する業務」である必要があります。「通常の管理に要する」ものでは、借入れの要件を満たしません。

したがって2は、「最も適切」となります。

 

3は、会計処理に関する変更について、規約は総会の決議を要し、細則は理事会の決議でいいかどうか。

標準管理規約では、「規約及び使用細則等の制定、変更または廃止は総会の決議を経なければならない」としています。

したがって3は、「不適切」となります。

 

4は、収支決算と事業報告は、理事会の決議で足りるのかどうか。

標準管理規約では、「収支決算及び事業報告は、総会の決議を経なければならない。また、収支予算及び事業系か卯についても、同様に、総会の決議を経なければならない」としています。

したがって4は、「不適切」となります。

 

問12の正解は、「肢2」となります。