放置自転車対策についての解決案と注意点
先日開催されていた賃貸住宅フェア。時間が取れずに行かれなかったので、どんな出展があったのかといろいろな人のブログを読んで回っていると、放置自転車を処分してくれるというサービスがあるという内容に興味をもったので、ちょっと調べてみることにしました。
あるブログで見たのは……
「日本一の放置自転車撤去のプロ集団」というキャッチコピーを掲げているサイクルストップグループという会社。
基本的に路上の放置自転車は行政が対応します。東京23区では区役所に苦情を入れたり、定期的に回ったりして、上記写真のようなステッカーを自転車に貼ります。
一定期間を置いてまだこのステッカーを貼ったまま置いてあると、改修されるというシステムがとられているようです(駅前などの駐輪不可地帯は即撤去のようです)。
マンション管理における放置自転車問題は、駐輪場への放置や敷地内(玄関先)などへの放置です。
私有地内なので行政は関与してくれず、自力救済も難しいという板挟みになりがちです。
サイクルストップグループのホームページを見てみると、このようなケースにも対応してくれそうです。
放置自転車の撤去・回収・処分はサイクルストップグループが対応します
ただし、基本料金が8,000円かかります。
管理組合ですでに持ち主が引っ越しなどでいないことが確認できていれば、いちばん安い「安心プラン」で1台1,000円。
つまり、1台の迷惑な放置自転車のおかげで9,000円もの出費を管理組合が強いられてしまうわけです。
誰がどれに乗っているのかわからないような状態の対処では、「防犯登録」「盗難届」などの照会をやっておいたほうがいいかもしれません。そうなると、1台2,000円。
でも、このサービスは5台以上まとまれば、基本料金が無料になるそうです。
1つの敷地内という制限はなく、近隣であれば5台以上まとめて1ケースとして申し込めるとか。
なかなか管理組合同士の横の繋がりは薄いかもしれませんが、困った放置自転車を抱えたマンションは多いかもしれませんので、声をかけてみるだけでも損はないかも。
困っていそうかどうかは、ちょっと駐輪場を覗いてみればわかりそうですし。
うまくいけば1万円以下ぐらいの出費で放置自転車を排除できるかもしれません。
そして、管理組合が積極的にこうした姿勢を見せるが大切です。
「そんなことしたら、みんな要らなくなった自転車を管理組合任せで処分してもらおうとしちゃうんじゃないの?」
そう考えて消極的になり、どんどん放置自転車が増えるほうが困った状況だと思います。
自分でやるべきことは自分でやる、というモラルのある人は、放置しません。
放置するモラルなき人には説得は無駄。
逆に、放置しておけば、ほかにも「自分もいいだろう」と甘える人が出てくるリスクが増えます。
ブロークン・ウィンドウ理論に近いものがありますね。
割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング(英語版)が考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。ブロークン・ウィンドウ理論、壊れ窓理論ともいう。(引用:Wikipedia)
それとも、「腐ったミカンの方程式」かな?