練馬区小学校PTA連合協議会で250万円流用の不祥事[PTA問題からマンション管理を考える]

東京新聞6月24日の記事で、東京・練馬区内の小学校が加盟するPTA連合協議会の運営資金を管理する口座から約250万円が流用されたという“たれ込み”があったという。

発覚したのが5月中旬。しかし、1ヵ月以上経っても詳細が明らかにされないままになっている。

練馬区の小学校PTA連合協議会は54校が参加。昨年度の予算は402万円。

東京新聞の取材に対して練馬区小学校PTA連合協議会は、不適切な引出があったことを認めている。

すでに会計担当者が150万円を返却。

ということは、この会計担当者による横領が疑われる。

役員は11人、うち保護者は6人で、残りは学校長。会計担当は2人で、同じ学校の保護者と学校長という。

しかし、校長は取材に対して「会計作業に一度も関わったことはない」としている。保護者には接触できず。

マンション管理組合では、こうした不正な運営資金流用を避けるため、通帳と銀行印(理事長印)の保管は別々の人物(管理会社と理事長)に分けて、1人が勝手に預金に触れないようにしている。

こうしたリスク管理が徹底されず、保護者や校長という立場への信頼に頼ってしまったことが、不祥事につながったものと考えられる。

李下に冠を正さず。いや、正せないようにするとともに、冠も別途管理するような「安全安心の組織づくり」が求められているのではないだろうか。