ビュー・デモクラシーはデジタル社会が生んだ“悪貨”なのか?

ガーシー元議員の国際手配や内紛など、政治家女子48党(旧NHK党)のゴタゴタが収まらないようです。

もしかして自作自演的なところがあって(マッチポンプというべきでしょうか?)、炎上すればするほど“火元”の特になったりするのかという気さえしていたのです。

そこにこんな記事。

確証はなかったけれど、やはりそうした見方もあるのだなぁというのが、ビュー・デモクラシーという考え方。

 政治家女子48党(旧NHK党)は一般的なポピュリズム政党とはやや異なる。一種のプロテスト・パーティー、抗議政党としての性格が強い。既存の政治や既成の権威に抗議して、注目を集めることが目的だ。
 ガーシー(東谷義和)元参院議員をめぐる問題は、党の議席数に比べればはるかに大きな注目を集めた。既存の政治のルールに反して除名になったからといって、党にとってマイナスとは限らない。
 ネットでPV(ページビュー)が重視されることと同じように、賛成かどうかは別としてクリックされる。「ビュー・デモクラシー」の落とし子だ。
 参政党も同じだが、既存の組織を持たないなかで、ネットで注目を集め、ビューを稼ぎ、支持者が広がっていき、集会にも多くの人が集まるようになる。そうしたやり方が一定程度、成功したのが2022年参院選だ。このような「政治分野の起業家」はこれからも出てくるだろう。

インターネットの普及で、“政治”の意味が大きく変わっていたということを実感するこの数年。

ネットの政治利用(DX化など)は良い面が語られてばかりいたけれど、こうしたマイナス面にしっかりと対応していかなければならないことを、あらためて認識させられたような気がします。

この問題は、迷惑動画でバズればユーチューバーとして儲けられるという件に重なるわけですが、政治活動はイタズラ動画とは違って法による規制がかけにくいというカベがあります。

もちろん、その“抜け穴”を狙ってのことなのでしょう。

現状での対策は唯一、リテラシーをもって“監視する”ことしかないかもしれません。