育児のために仕事を離れるよりも大事なのは「戻れる」こと【ニュース拾い読み】

TOKYOMX TV「モーニングフラッグ」2022年11月24日放送「育業エール」
「育児休業」の新しい愛称を「育業」としたのが東京都。
番組内で「育業」に取り組んでいる企業を紹介。

今回は復帰率100%という、法人営業を代行する会社「エグゼクティブ」を紹介

2回の育業を経験し、今年4月に復帰した社員のコメント「復帰するまで大丈夫かな、また仕事できるかな、と言う思いはあったが、フランクにウェルカムと言う感じで迎えてもらったので、皆さんもサポートで徐々に慣れて復帰できたと思う」

この会社では、2002年の創業以来、育業からの復帰率が100%。

仕事と育児の両立がかなう、その秘訣は、「ややこしい引継ぎとか、誰かが抜けたら回らないとか、そういう状態を作ってはいけない。1人でできる仕事だから1人で任せるというのが一般的だと思うんですけど、育業するかもしれない、育業以外にもなにかあるかもしれないという考え方に基づいているので、もともと2人に頼んでいて、どちらが抜けても大丈夫な状態にしている」と語るのは、代表の内山氏。

またこの会社では、フリー正社員制度を導入し、フルタイム・短時間・週三勤務など、社員自身で勤務形態を自由に選択できるようになっている。勤務形態は1ヵ月ごとに変更が可能で、育業から復帰しても、働き方を柔軟に選択できる。

さらに、コロナ禍をきっかけに、2年前から100%在宅勤務になって、「通勤時間がなくなって家事や育児に手をかけられると、社員から好評。

普段は、テレワークをする一方で、社員がオフィスに集まることもあり、同じように育業した社員同士で悩みを話し合ったりする「ワーママ座談会」を定期的に開催している。

利用している社員は「育児の先輩がたくさんいるので、何かあったときにすぐ相談できる環境があるのはありがたい」と語る。

「“ワーママ座談会”は、社員が自分たちでコミュニケーションが必要だと思って立ち上げたもので、営業代行という業務とは関係ないことだとしても、自分が幸せにしたい家族がいて、それを守るために会社が全力で応援してくれるからこそ、安心して仕事ができるという考えにつながると思います」と代表は語る。

育児のために「休む」のではなく、仕事と同列に“業”として考えるという思考の転換が必要になってくる。