マンション管理組合の運営上で防災面の見直しについて

信頼できる情報を発信している不動産会社管理部門の人のブログに、マンションの防災面でのチェック事項がアップされていたので、マンション管理組合のケースに置き換えてみたいと思います。

防災面でのチェック事項

  1. 管理者である管理組組合がしないといけない事(電気設備、その他の設備に対して水の浸水への対応、予防措置)
  2. 住んでいる人自身がしないといけない事(避難できるような準備、備蓄の確保など)
  3. みんなで協力しないといけない事(避難をする為の予めの計画、それに伴う避難訓練など)
     
    に大きく分けられる。大事なのは、この3つの事を共通意識、同じベクトルで取り組むこと。

参考:「毎日、全力疾走!?橋本ドンの「賃貸管理 生レポート」 (http://ameblo.jp/onsitemanagement)

解説

1.は、共用部分における防災の取り組みについて。管理組合が主体となって進めていかなければならないことを示しています。

必要であれば防災のアドバイザーなど外部の専門家に依頼して、管理組合理事会が行動指針などに基づいた計画を立てて、総会で承認を得る、という手順が一般的でしょう。

2.は、専用部分における防災の取り組みについて。オーナーないしは賃借人が主体となって進めていかなければならないことを示しています。

といっても、個別に対応する事案なので、足並みを揃えるのはなかなか難しいと言わざるをえません。

具体的な指導はできないまでも、管理組合が指針などを立てて、我慢強く組合員への啓蒙を続けて行くことが求められると思います。

3.は、設備や備品といったハードではなく、ソフトについて。

総会への参加率にもよりますが、管理組合運営に消極的な組合員が多いマンションでも、消防署員を招いた消防訓練や、避難経路の確認といった、実践的なイベントを計画するなどで、繰り返し呼びかける努力が必要になるでしょう。

ただし、コロナ禍が収束しないあいだは、密への対策などにも配慮しましょう。