秀和幡ヶ谷レジデンス問題で考える「マンション管理は誰のためにあるのか?」

この記事をざっくり説明すると……

ネットで流れてきたニュース。

「FRIDAY」を確認していないので申し訳ないのですが、論調は興味本位なのかと。

ほかのTwitterからも、“狂人的”というニュアンスが読み取れます。

その理由が、この独特な規則。

・管理人に年収を声を出して読み上げさせられる
・家で仕事をするのは禁止と言われた
・夜はピザ宅配禁止
・出禁の引越業者やデリバリー店あり
・管理人と不動産屋が暴力沙汰
・管理というより監視
・部屋から玄関まで監視されている
・バランス釜からUBへのリフォーム不可
・ベランダに洗濯物どころか植木1つすらおいてはダメ
・上の住人の演歌が聞こえる
・近隣の東京ガスが出禁で担当が目黒営業所
・水槽のブクブクがうるさいから金魚も飼育禁止
・自前の引越し禁止(業者利用必須)

これは口コミサイトへの投稿のようです(なので信憑性は落ちるかもしれませんね)。

分譲マンションの敷地内はほかの私有地同様に、その所有者によって管理できる権利をもち、第三者がこれを侵害することは犯罪になりかねません。

特に分譲であるという事情から、所有者=権利者が複数存在することによって、相互のトラブルを軽減するために、ある程度の内規は必要になるのではないかと思います。

マンション標準管理規約は、そうしたトラブル軽減を目的として、管理についての内規の標準化のために制定されています。

そして、大多数の分譲マンションでは、このマンション標準管理規約をほぼそのままそのマンションの管理規約としているというのが現状です。

そうした流れからすると、この秀和幡ヶ谷レジデンスのやり方というのは、かなり異質なものに見えるかもしれません。

なにが問題なのか?

表面化している口コミを参考に、このマンションの管理規約の違法性をみると、「年収公表の強制によるプライバシーの侵害」と「暴力沙汰を起こす管理員」ぐらいなのかと思います。

つまり、日本の法律的には、このマンションが取っている管理方法は、ほとんど遵法だということ。

いや、だからこそ、マスコミがおもしろがって騒ごうとしているのでしょうね。

遵法であるけれど異質に感じる原因は、自治意識が強いことにあると思います。

要するに、これはムラ社会じゃないか、と。

それが渋谷のすぐ近くの一等地にあることに、皆さんの興味があるということになるのでしょう。

まとめ

マスコミの論調では、「排他的すぎること」と「資産価値が落ちていること」を理由に糾弾しようとしています。

これは、どちらもマンションを売買することを前提にした視点であることを指摘しなければなりません。

そして、マンションを売買することを前提にすると、こうしたマンションを「割安だから」といって購入してしまうと、売るときに困りますよ、ということが結論になります。

では、「売るときに困りますよ」でなければいいのか?

いいんですよね。

自分が住むのであれば、こうした管理がしっかりとした、管理人への権限も多く、安心して住める場所を所有者として作っていこうとするのは、悪いことではないはずです。

いわゆる「セキュリティ・シティ」に近いというか、カギをかけずに外出もできるようなムラに移住するようなイメージかもしれません。

バランス釜についての真偽は定かではありませんが、ガス会社とのトラブルがあってようなので、なにがしかのセールス的にトラブルがあったのではないかと推測します。

ただ、住人から住みやすさを考えての提案であれば、必要な完全がなされる可能性はあるのではないでしょうか。

過激な内規が注目されることで、一部の自治会役員たちによるカルト的な運営という部分が注目を集めているのではないかと思います。

逆に、こうした思い切った管理運営体制を継続しようとするには、かなり強固な意志が必要です。

それが、管理体制の序列を強化したり、排他性を増すという弊害を生んでいることもあるでしょう。

秀和幡ヶ谷レジデンス問題は、住居を“住宅すごろく”として考えず、住みやすさとはなにかを考える提起になっているのではないでしょうか。

投資家としてはこのマンションはコスパはいいけどナシ、自分で住む物件としては選択肢に入れてもいい、という感じになるでしょうか。

ただ、管理組合役員(この場合は自治会かな)との個人的な相性はどうしても発生してしまうので、その点がクリアできるかできないかのポイントになるかもしれませんね。