2012年12月24日
新収納支払いシステム「住む~ず」[マンション管理HACK]
引き続いて管理会社の着服事件を検索していたところ、
今年の10月にも東急コミュニティーで1600万円の着服があったことが
出てきました。
こうなると、金額もさることながら、もっと少額の着服事件が
頻繁に起きていても不思議ではないと考えざるを得ません。
皮肉にも、東急コミュニティーではこのような事件が起きないようにと
数年前に三菱東京UFJ銀行の協力を得て、収納支払いシステムを
導入していました。
このシステムで注目すべきなのは、支払いの部分での工夫です。
管理組合の費用の支払いは、東急コミュニティーが支払データを作成し、管理組合が確認の上承認したものを三菱東京UFJ銀行から支払先へ振込みます。この支払承認手続きは、東急コミュニティーが開発した『承認ナビ』(管理組合支払承認システム)で行います。(東急コミュニティーのホームページから引用)
おそらく、1600万円の着服があった管理組合では、
このシステムが導入されてなかったのでしょうね。
導入されていても悪意があれば犯罪は可能かもしれませんが、
こうしたシステムのメリットは「抑止力」になることです。
ただし、「抑止力」を発揮するための手間が、
導入の障害になることも事実。
両刃の剣、ということになってしまうのでしょうね。
こうしたシステムは、銀行のちょっとした協力でどこでも
すぐに可能となるはずです。
ペイオフを考えなければいけないような口座をいくつも
抱えているのが多くの管理組合なのですから、
ぜひ安心で簡便なシステムを開発・導入していただきたいと
思います。