管理会社の評価ランキング

 

こんな記事が目に止まりました。

管理会社についての評価ランキングの公表について(プレス資料 2012年10月)

Attractors Lab  管理会社についての評価ランキングの公・について(プレス資料 2012年10月)

(引用:第4回 管理会社についての評価ランキングの公表について(2012年度版)|アトラクターズ・ラボ)

 

不動産マーケティング会社によるマンション購入コミュニティサイト

登録15万人を対照にしたアンケート調査の結果とのことです。

 

ランキングを眺めていて感じたのは、これってフツーの分譲じゃないよなぁ、

ってこと。つまり、タワー・マンションとかコンシェルジュみたいな人が

いるような高級マンションを対象とした、ワンランクもツーランクも

次元の違った管理サービスなんじゃないかな、と。

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新築はもちろん、中古でも5千万円から上のクラスのマンションなら、

こういう視点で管理を考えることができるかもしれないけれど、

少なくとも上位を見る限りでは、浮世離れしてるんじゃないかな、と。

 

通常の、戸あたり1~2万円という管理料で行なわれる

管理会社の管理サービスについては、なかなか満足度が

客観的に測れるような状態にはないのかもしれません。

 

とはいえ、「満足度との相関関係」を示したグラフは、

なかなか興味深いです。

管理会社に関する「満足度に影響する項目」は

「ヤル気」「フロント担当対応力」「フロント提案力」があげられ、

いずれも相関度が高いものになっています。

つまり、これらの事項について結果が出ることが、

マンション管理に関する入居者の満足度に大きく

影響している、ということになるわけです。

 

つまり、このアンケートは管理会社に対する満足度というよりも

フロントに対する満足度であるほうが現実的だということになります。

 

実際に、私が関係している物件でも、フロントへの不満は

定期的に勃発します。

 

私自身、当初は「やっぱり所有者としてガツンと要望を出し、

言うべきことは言って、なめられないようにしよう」などと

考えて、強気で発言したりもしていたのですが、

あるとき「意味ないな」と思うようになりました。

 

管理会社と区分所有者は対立関係ではなく、パートナーで

あるべきなのではないか、と。

 

そう気づいてから、実験的に「文句を言う」のではなく、

「黙ってサポートしてみる」ということを実行してみました。

 

すると、理事会の雰囲気もよくなって、フロントもヤル気を

取り戻したように見え、目に見えて改善されてきたのです。

 

この件に関しては、フロント担当者の能力や性格など

個人差も大きいことなので一概には言えませんが、

「北風」よりも「太陽」のほうが効いた実例ではありました。

 

理事会を運営していると、わりと頻繁に

「できないんだったら管理会社を変えりゃいい!」と主張する

理事に遭遇することも多かったりします。

 

でも、管理会社を変えても、うまく付き合えていないのであれば、

また同じような状態になるのは目に見えているはずなんですね。

 

相手も人間なので、つきあいかたが変わらなければ、結果も

変わらないことが多いはず。

 

その点で、管理会社との連携を考えなおしてみることも

必要なのではないでしょうか。

 

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