心配されていた地球のオゾン穴はどうやらふさがってきているらしい

フロンガスなどの影響で、地球を守ってくれているオゾン層が破壊されていることが問題になっていましたが、1月9日に国連環境計画(UNEP)が公表したところによれば、だいたいの地域で2040年ごろには回復、もっとも穴が大きく危機的状況だと思われていた南極上空でも2066年ごろには回復する見通し、ということです。

オゾン層破壊の危機については、1987年にモントリオール議定書で関係化学物質使用禁止が約200ヵ国によって合意されていましたが、その効果が現われてきたということになります。

主に、技術進歩でフロンガスの代替物質が生み出され、それによってうまく入れ替えることができた分野だったことが幸いしている、と言えるのではないでしょうか。

代替が見つからない分野については改善が棚上げされていることも、合わせて注視する必要があると思われます。

また、「人口の多い熱帯・中緯度地方の成層圏下部のオゾン層が予想外に減少していることも指摘」という部分については、気になります。

地球規模では、エリアによって破壊と修復のサイクルが時間差で現われるのかもしれません。

この問題は、中国の人口減少というニュースと絡めて考える必要もありそうです。