マンション管理組合を食い物にするNMRパイプテクターの闇を考える

音声メディアのプラットフォーム「Voicy」をチェックしていたら、起業家でエンジニアの中島聡さんが、こういうえせ科学に引っかからないようにと、「NMRパイプテクターの話題を取り上げていました。

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この装置はもう10年ぐらい前に耳にしたことがあって、当時もかなり胡散臭いと感じて調べたことがありました。

上水管は、この50年ほどで10年単位で素材が改良され、それとともに古くて問題のある管を使っているマンションで騒動が起きていたところでもあったのです。

このNMRパイプテクターは、どう考えても水質改善できそうになく、お札を貼るぐらいの効果だろうと結論づけていたのですが、まだ生きていたとは!

同じような装置で電気メーターがありましたが、こちらは毎月の電気料という目に見える数字があったこともあり、導入しているマンションへ見学にも行ったり資料を取り寄せたりして、導入に至りました。

ただ、別の安い見積で売り込みに来た会社を比較していたら、どうも評判が怪しくて、結果的には効果のない装置を売りつけて逃げるという悪い会社だったようです。その時は別のキチンとした会社の装置に決めていたので事なきを得ましたが、後からニュースでその評判の悪かった会社が倒産したと聞いたときにはぞっとしたものです。

さて、ちょっとした手間でこうしたぞっとするような目に遭わなくて済むわけですので、議案にするときには調べる習慣を付けておきたいものですね。

そして、調べたことは資料を残して、申し送りをする。

マンション管理組合は責任が曖昧になりがちで、こうしたトラブルが起きたときも法人格とみなされないケースもありますので、まずは回避できることは回避する、そして証拠をちゃんと残せるようにしておくことが肝要かと思います。