洗濯機まわりの漏水リスクを減らすグッズ[マンション管理HACK]

 

 

a1440_000004

老朽化に伴う配管系の漏水については、専門の業者さんに

対策を依頼しなければいけなくなります。

 

しかし、漏水事故は、それだけではありません。

ヒビや割れが原因じゃなくても、新築ピッカピカであっても

起きてしまうことがあります。

 

そのなかでも多いとされているのが、洗濯機に給水する

蛇口が外れてしまうというハプニング。

 

マンション管理会社のブログでも多くのエピソードが

アップされているので、けっこう頻繁に起きているようです。

 

基本的に(ウチでもそうですが)洗濯機につないだ栓は

開けっ放しですから、不在時などに水圧でホースが外れると

蛇口全開の水が周囲に撒き散らされることになります。

洗濯機専用のパンなどが敷いてあれば被害を最小に

とどめることも可能でしょうが、あいだに邪魔な洗濯機が

あるために、あまり役に立ってくれないことが多いようです。

 

外れる危険性の高い給水栓と蛇口の接続部分はこんな感じだそうです。

 (画像引用:シー・エフ・ネッツPMブログ)

 

そういえば、引越しをする前のウチでも、このタイプを使ってました。

外れないようにと、キツめにネジを締めようとすると、「グニュ……」と

蛇口の先っぽが凹んだりします。そうなると、だんだん強度が低下してしまう

というわけです。

 

実際にドバっと漏れたことが2度ほどあったと記憶してます。

幸い、ウチでは洗濯の都度に開栓するように気をつけていたので

(たぶん最初にドバっと外れたときに懲りたんだと思います)

すぐに栓を止めて、大事には至りませんでしたが、これが留守中に

起きていたらと思うと、ゾッとしました。

 

洗濯機への給水は、水量と処理時間に密接な相関関係があるので、

ほとんどは「全開」で給水していると思います。

ホースが外れたときを心配してチョロチョロの給水にしたら、

1回の洗濯で気の遠くなるような時間がかかってしまうかもしれません。

 

だから、「スイッチ・ポンですぐに洗濯できて、短時間に済ませられる

ように水をドバっと出せるようにしておきたい」という需要と、

「栓が外れてしまったら水浸しになっちゃう」というリスクは

背中合わせということになります。

 

水浸しは、自分の居住部分がたいへんなことになるだけでなく、

区分所有物件では近隣の部屋への被害も考えなければなりません。

 

これ、「不注意でした、すみません……」ではすまないことに

なってしまいます。

 

火事は免責があるのに、漏水は免責されないんですね。

そのために損害保険があるわけですが……。

 

保険の話はまた別の機会にするとして、

洗濯機の「背中合わせ」なお悩みを解消するグッズを

紹介することにしましょう。

これは、TOTOの緊急止水弁付横水栓という商品。

商品名は「ピタットくん」。いい名前ですね(笑)。

 

ホースが外れると水圧が急激に下がるため、内蔵されている

止水弁が働いて給水を止めるというすぐれもの。

根本からの工事が必要なので、日曜大工レベルで交換する

のは難しいでしょうが、賃貸物件であれば入居者の入れ替わり

のタイミングで交換してしまうのも一案です。