国土交通省のシステムにハッカーが侵入してアンケートの個人情報が流失したそうです

 

国土交通省の発表によると、「土地総合情報システム」で行なっている「不動産取引価格アンケート」の電子回答サイトに対して第三者が不正アクセスを行ない、同サイトにアンケート参加した人の情報が流失したとのことです。

 

 

この発表によると、2016年4月7日から6月2日までにこのサイトのアンケートに回答した最大で4,335件の「氏名」「法人名」「契約日」「取引価格」などの情報が流失した可能性があることのこと。

さらに、最大194,834件の所有権移転登記情報についても、「登記原因日」「地番」「地目」「面積」が流失した可能性があるそうです。

 

経過

 

当サイトでは、2017年6月2日に同システムの利用を停止し、このシステムの保守・運用を委託されているNECに調査を依頼。

6月14日の発表では、個人情報の流出は確認されず、悪用されたという報告もないとのことです。

なお、土地総合情報システムの運営に関しては、7月7日に「不動産取引価格情報検索」と「地価公示・都道府県地価調査」のみ運用を再開。

「不動産取引価格アンケート回答(サイトによる電子回答)」は再開の見通しが立っていないようです。

 

まとめ

 

このアンケートは記憶にありますが、こうした杜撰なシステム管理だと、協力する気がなくなりますね。

サイトによる電子回答の再開は未定のようですが、もしかするとアンケートのアップロードはしないつもりなのかもしれません。

郵送のみの受付って、アンケートをお願いする側としてはいかがなものかと存じます。

この件で悪用の報告はないとしていますが、迷惑業者が登記簿で営業電話を掛けまくっている現状を考えると、とても「悪用はなかった」と安心していられないのではないでしょうか。

アンケート回答を「してしまった!」という奇特な方は、くれぐれもご注意と覚悟をしてください。