マンション管理士試験対策:過去問解説(平成26年度/問27)
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平成27年(2015年)のマンション管理士試験が平成27年11月29日(日)午後1時から3時の予定で実施されます。
この資格試験は過去問(過去の試験での出題)のチェックが有効な対策と言われています。
実際に私も過去問を中心に追い込み勉強をして、無事に合格することができました。
このブログでも今年受験を予定している人のため&自分の復習のために、平成26年の問題をチェックします。
(問題部分の画像はクリックで拡大できます)
問27は、マンションの平面式駐車場の使用契約に関する標準管理規約で適切ではない肢を選ぶ問題です。
1は、規約に規約違反をした場合は次回選定時の参加資格剥奪を盛り込めるかどうか。
駐車場の使用細則や使用契約等に、「管理費、修繕積立金の滞納等の規約違反の場合は契約を寛恕できる」「次回の選定時の参加失格を剥奪することができる」という内容の規定を定めることもできます。
したがって1は、「適切」です。
2は、管理組合からの貸与を受けた区分所有者が第三者に転貸したら、その使用契約は効力を失うかどうか。
契約者以外の第三者に譲渡または貸与したときは、契約者の「駐車場使用契約」は効力を失います。第三者が管理組合と駐車場の使用契約を結ぶのとは違うことに注意しましょう。
したがって2は、「適切」です。
3は、駐車場使用料は管理組合に納入し、管理組合はそれを管理費用のほか修繕積立金として積み立てる必要があるかどうか。
標準管理規約では、「駐車場を使用している者は別に定めるところにより、管理組合に駐車場使用料を納入しなければならない」としています。その使用料などについては、管理組合が管理に要する費用に充てるほかに、修繕積立金として積み立てるとしています。
したがって3は、「適切」です。
4は、駐車場の管理と負担は、使用契約を交わした区分所有者が負うものかどうか。
管理組合と区分所有者が交わした駐車場の使用契約においては、駐車場の管理は管理組合がその責任と負担で行なうことになっています。駐車場は使用契約があっても共用部分であり、共用部分の管理は管理組合が行なうからです。
したがって4は、「不適切」となります。
問27の正解は、「肢4」となります。