管理会社を安さだけで選ぶ管理組合の愚

以前、理事を引き受けていて、現在は距離を取っているあるマンションの管理組合の話。

その管理組合は私が参加する前からなにかとトラブルが多く、役員の仲も険悪でした。

いろいろと合理化案を提案して、お互いにあまり干渉しないようにしながら、管理組合の運営には支障を来さないようにしようとしたのですが、改革に対して理解しようとしない理事がいたため、挫折。

その後も律儀に理事会議事録などを送ってくるのですが、相変わらず無駄に集まってプライオリティの低い議題を一所懸命話し合っている体をとって満足しているようです。

こういうヒマなモンスター管理組合組合員のいる管理組合って、もしかしたら多いのかもしれないですね。

 

暇つぶし代わりに集まってお茶を飲むだけならいいのですが、議案の体裁を整えたいのかなんなのか、余計なことを決めたがります。

先日も、送付されてきた議事録を眺めていたもころ、どうやら管理会社が少しばかり管理料の値上げを打診してきたので、管理会社変更の議案をあれこれやっていたようです。

定期的に管理会社の契約と業務内容を点検するのは悪いことではないのですが、マンション管理士と管理業務主任者の勉強をして資格を取った身からすれば、値上げされると言われたらすぐに管理会社変更と騒ぐのはあまりにも愚か。

合見積とるのが理事の特権かなんか勘違いしてるんじゃないかと思うのですが、確かに各社の担当を呼びつけて見積書のアラ探し(といっても無知故のトンチンカンな指摘だったりすることが多いわけですが)はほかで優位性を発揮できない輩にとって溜飲を下げる絶好のチャンスなのかもしれませんね。

でも、その無駄な時間と、下手をすればわけのわからないままに安いだけで管理会社を変更されてしまう「被害」を被るのは、ほかの大多数のサイレント組合員なわけです。

そういう理事を放置しているつけが回ったと言えばそれまでですが、ヒマで愚かな人たちの付き合わないのも賢者の術。

しかし、安易な管理会社の変更は、この記事を見ても危険だとわかるでしょう。

理論的に話し合えない人が理事をやっているとなかなか改善策をとれないところが辛いのですが、相手も人間ですので、弱ったところを突く準備はしておきたいと思います。