問17|管理業務主任者試験過去問解説2016年版

今年の管理業務主任者試験は、「平成28年12月4日(日)午後1時から3時」で実施されます。

当サイトでは、2015年(平成27年)の試験で出題された問題を解説して、この国家資格の受験を少しでもサポートできればと考えました。

また、試験を受けるつもりはないという人にも、マンション管理に役立つ基本的な知識を身につけるいい機会となりますので、ご一読いただければと思います。

では、本日の解説はこちら。

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問17の問題の分野と難易度

問17は、鉄筋コンクリート造についての建築基準法に関する出題です。

難易度は、かなり手こずりそうです。

問17の問題文

 

〔問 17〕 鉄筋コンクリート造に関する次の記述のうち、建築基準法(昭和25年法律第201号)によれば、誤っているものはどれか。

 

問17の選択肢と解説

 

1 主筋の継手の重ね長さは、継手を構造部材における引張力の最も小さい部分以外の部分に設ける場合にあっては、国土交通大臣が定めた構造方法を用いる場合を除き、主筋の径の10倍以上としなければならない。

主筋の継手の重ね長さは、25倍以上(継手を構造部材における引張力の最も小さい部分に設ける場合)、40倍以上(継手を引張力の最も小さい部分以外の部分に設ける場合)となっています。この肢の場合は後者なので、40倍以上なければなりません。なので、×。

2 コンクリートの養生における温度管理については、凝結及び硬化を促進するための特別の措置を講じない場合、コンクリート打込み中及び打込み後5日間は、コンクリートの温度が2℃を下らないようにしなければならない。

この肢のとおりです。なので、○。

3 構造耐力上主要な部分である“はり”は、複筋ばりとし、これにあばら筋をはりの丈の4分の3(臥梁=がりょうにあっては30cm)以下の間隔で配置しなければならない。

この肢のとおりです。なので、○。

4 布基礎の立上り部分を除いた基礎においては、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、捨コンクリートの部分を除き、6cm以上としなければならない(国土交通大臣が定めた構造方法を用いる部材及び国土交通大臣の認定を受けた部材を除く。)。

この肢のとおりです。なので、○。
なお、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さについては、耐力壁以外の壁または床では2センチ以上、耐力壁や柱またははりでは3センチ以上、直接土に接する壁や柱や床もしくははりまたは布基礎の立ち上がり部分では4センチ以上が必要と定められています。

問17の正解

問17の正解は、肢1となります。