一株株主になったからといって企業経営に携われないのに一戸所有者になったからマンション全体の管理をしなければならないという矛盾にどう立ち向かえばいいのか

 

これは興味深い記事です。

 

 

なぜマンション管理には素人がいまだにのさばっているのかを正面から指摘しています。

 

筆者は株式投資とマンション管理を比較。そしてこう結論付けています。

 

当然の話ですが、投資のために単位株を購入して株主になったところで、その企業の経営も任されるなんてことはありえません。

 

もちろん、マンション管理は住むという自治意識が優先される範疇であり、株式投資と単純には比較できないという異論もあるでしょう。

 

しかし、資産管理という意味では、かなり専門知識を必要とする分野であり、「俺の家」とはいえ、その意識でなんとかできるというものでないことはたしかでしょう。

 

一方で、頼るべき専門家が手薄・不在であることも否めない状況です。

 

コンサルティングが根付きにくいというのが日本の風土であることは、どうやらまだまだ変えられないのかもしれません。しかし、指摘されるように老朽化して問題山積のマンションが増えて行く状況で、素人オーナーに任せているだけではなにも解決しない、いや、さらに状況は悪化するとしか言えないでしょう。

 

専門家は(多少の現場経験不足はあるにしても)増えていることは確かです。それを受け入れる現場の環境が整っていないことをどう解決するか。とりあえずは「マンション管理維新」と呼べるような意識改革が(行政主体の上から圧力であっても)必要なのかもしれません。