[reading memo]ダイヤモンドMOOK「マンション管理&修繕全ガイド」
完全保存版というだけあって、内容は充実。
クリッピングした記事は以下のとおり……
p17
「おたくの管理費、高いんじゃありませんか〜」と、別の業者からあおられている役員さん、まずはこれで自分の物件の管理医薬契約書を見比べながら計算してみるといいでしょう。
「ウチは安くしますよ〜」と言われても、現状が適正料金であれば、管理がよくなることはあまり考えられませんよね?
自分は安くてもいいから喜ばれるように働きたい、というのであれば別ですが。
ただし、相手もそう思ってやってくれるのかはわかりません。
p81
エレベーターの2012年問題についての記述。
実は私が役員をしている物件のひとつでも、これによってエレベーターの改修を行ないました。
前面取り替えではなく、カゴを取り替えることでなんとか対処。
それにしても、100年マンションとか言いながら、保守部品の欠品という自己都合で顧客に多大な負担を強いるメーカーを見逃している監督官庁というのはいかがなものかと思います。
が、すでに経済論理で社会が動いている以上、対処しないわけにはいきません。
エレベーターほど大きくはありませんが、消防設備やらなんやら、部品がありませんという理由で不備の修繕で前面取り替えという話もよく聞くようになりました。
長いものに巻かれるのは悔しいですが、自分で部品を調達するわけにもいかず、不可抗力として対処する心の準備も必要でしょう。
以下、大規模修繕工事の種類と内容です。
修繕計画を立てる際の目安に利用できる数値です。
p92
p93
p93
p94
p95
p96
以下は、建替えについての情報です。
p114
管理組合としては、還元率をいかに引き上げられるかに腐心することになるでしょう。そのためには行政に掛け合って、建ぺい率や容積率の緩和などを折衝する必要も出てきます。
私は東京都と道路拡幅の売渡に関する折衝を管理組合代表として担当した経験がありますが、最初は「決まったことだ」と言っている行政も、年度内に処理をしなければならないなどの政治的な理由によって、交渉に応じる余地があることを知りました。
もちろん、ごり押しやごねるのは自体を悪化させかねませんのでおすすめできません(それに道義的に問題があると思っています)が、こちらの事情を理解してもらうように理性的に交渉することは必要であり、なおかつ協力的であっても区分所有者としての権利をしっかり主張することはその後の管理組合運営にも影響する重要なファクターだと、改めて感じる事案でした。